编著者 北京三友知識産権代理有限公司
出版社 発明推進協会
出版日期 2012年9月
・中国特許出願が権利化されるまでの主に中国特許庁における手続について、実務的な事項を網羅した書籍である。読者が疑問を抱くことなく正確な理解を得られるよう、ただ単に情報を伝えるだけでなく読者に納得させることを主眼とした丁寧な解説がなされており、日本の読者が通常知らない中国特有の概念や専門性の高い知財用語についても予備知識、背景知識を豊富にしてくれる詳細な脚注が付されているので、入門者からベテランまで幅広い層にとって有用なものとなっている。基本的に中国語の原語に忠実な翻訳がなされているが、日本の読者が違和感や拒否反応を抱くことのないよう十分に配慮された日本語表現が用いられる一方で、個別の用語の意味や概念について緻密な分析、検討がなされており、分かりやすいことと厳密・正確であることを同時に追及した翻訳がなされているのも本書の顕著な特長である。また、最新の情報に対応している上、現在注目されている実用新案特許制度の活用についてもかなりの頁を割いて詳細な解説がなされており、多くの日本企業にとって興味深い内容となっている。